仙台 新築マンション平均価格4670万円 過去2番目に高い

去年1年間に仙台市内で販売された新築マンションの平均価格は、4670万円と、過去2番目に高くなりました。
調査した会社は、建設業での時間外労働の規制が始まる影響で人件費などが高騰することから、価格は上昇傾向が続くとみています。

不動産関係の広告代理店「DGコミュニケーションズ」によりますと、去年1年間に仙台市内で販売された新築マンションの平均価格は4670万円でした。
前の年より1.2%ほど上昇し、1988年の調査開始以来2番目に高くなりました。
また太白区では、ベッドタウンとしてファミリー層向けに人気が高まり平均価格は4618万円と、調査開始以来最も高くなりました。
こうした傾向は、震災後、沿岸部で被災した多くの人が移り住み需要が高まったことや、円安による輸入資材の高騰などが考えられます。
一方、青葉区は4736万円と、前の年よりもおよそ2.5%下がりました。
これは、中心部の坪単価が高騰し、価格の上昇が抑えられないことから、単身者向けのコンパクトな物件が増加しているためだということです。
調査した会社の担当者は「『2024年問題』と言われる建設業での時間外労働の規制が始まり、人件費や物流費が高騰する。そのため価格は上昇傾向が続くとみられる」としています。