江戸時代からの花見の様を紹介 仙台市歴史民俗資料館

県内各地で桜が咲き始めるなか、桜の名所として知られる仙台市の榴岡公園にある資料館では、江戸時代以降の花見の様子を紹介する展示が行われています。

仙台市宮城野区の榴岡公園は江戸時代に多数のしだれ桜が植えられたことから桜の名所として親しまれていて、4日も多くの花見客が料理を食べながら桜を見るなどして楽しんでいました。
これに合わせて敷地内にある仙台市歴史民俗資料館では、江戸時代以降の花見の様子を伝えるびょうぶや写真のほか、花見に使われた道具などを紹介する展示が行われています。
このうち、江戸時代中期に描かれた縦1.5メートル、横3.2メートルほどのびょうぶのレプリカでは、赤い敷物を敷いて酒を飲む商人の様子や、肩を組んで花見を楽しむ若い武士の様子などが描かれています。
また、明治時代ごろに花見で使われていた、酒を温めるための「酒かん器」と呼ばれる道具や、木でできた弁当箱なども並べられ、当時の花見の様子に思いをはせることができます。
資料館の畑井洋樹学芸室長は「昔も今も変わらず食べたり飲んだりしながら花見を楽しみ、気持ちよく春を過ごしていたのだということを感じてもらえたらと思う」と話していました。
この展示は休館日を除いて、今月21日まで行われています。