海上保安官を支える食事の「船飯」 報道関係者に公開

海の事件や事故に対応する海上保安官の食事、「船飯」を知ってもらおうと報道陣にランチが公開されました。

公開されたのは、整備のため塩釜港に停泊している宮城海上保安部の巡視船「ざおう」のランチです。
29日はビーフカレーとサラダの組み合わせで、カレーは、うまみを出そうと一晩寝かせたということです。
巡視船は、場合によってはパトロールなどで1か月ほど海に出たままになるため、調理を担当する乗組員たちは、内容が重ならないようにレパートリーを増やしたり、野菜が湿気で傷まないようひとつずつ新聞紙でくるんだりして、おいしくて新鮮な食事を提供できるよう工夫しているということです。
巡視船の乗組員は海難事故などが起きた時にすぐに出動できるよう、港に停泊している間も昼食は船のなかで取るということで、29日もお昼どきになると船内の部屋に集まってカレーを味わっていました。
20歳の女性乗組員は、「なかなか陸に戻れないこともありますが、おいしいごはんを楽しみに仕事をがんばっています」と話していました。
巡視船ざおうで調理を担当している渡邉浩主任主計士は、「食事を食べた乗組員の笑顔を見たときがうれしいです。さらにレパートリーを増やしていきたいです」と話していました。