“能登半島地震で住民はどう避難したか” 石巻で展示

ことし1月に発生した能登半島地震で石川県珠洲市の住民がどのように避難したかを伝える展示が石巻市の伝承交流施設で行われています。

この展示は、災害時の避難行動について多くの人に考えてもらいたいと、石巻市の伝承交流施設「MEET門脇」で行われています。
展示では、施設を運営する団体の中川政治専務理事が、ことし1月と2月に珠洲市を訪れ、地震直後におよそ150人が高台の集会所に避難した三崎町寺家の下出地区の住民を対象に避難行動についてヒアリングをした結果がまとめられています。
地区のドローン写真の上に住民が避難したルートや手段が示されているほか、住民の証言として妻から『津波が来る』と声をかけられて一緒に集会所へ向かったという内容や、この地区では東日本大震災のあとに避難訓練を始めていたことなどが紹介されています。
また、東日本大震災のあとに石巻市南浜地区の住民に行ったヒアリングと対比したパネルには、当時の避難行動を振り返ったそれぞれの住民の証言が紹介されていて、「あなたなら、どうする?」という問いかけの言葉が書かれています。
中川さんは、「私だったら家族に声をかけているかどうかなど、ご自身の立場で考えるきっかけになればありがたい」と話していました。