女川町の津波跡地に町民農園が完成 

東日本大震災で被災した跡地を活用した町民農園が女川町に完成し、来月から利用が始まります。

完成したのは女川町清水地区の広さ1300平方メートルの農園です。
1区間4メートル四方で30区画あり、町民なら年間6000円で利用できます。
この場所は震災前は住宅や水産加工会社などが建っていましたが、震災の津波で被災し、現在は人が住むことができない災害危険区域になっています。
農園には水道設備やベンチなども整備され、共同で利用できるスコップやくわなどの農機具も備えられているということです。
町によりますと、震災で自宅とともに畑や庭を失った人も少なくないということで、住民の生きがい作りの場や交流の場になることが期待されています。
女川町産業振興課農林係の高橋宏樹主事は「家庭菜園を通じて住民どうしが交流するコミュニティーの場となればと期待している」と話していました。
30区画のうち16の区画が埋まっていて、残り14区画について町は来月以降、再募集を行う予定です。