改修で休館の仙台市博物館 再開前に報道関係者に公開

3年前から大規模な改修工事で休館していた仙台市博物館が来月から再開することになり、22日、報道関係者に公開されました。

仙台城三の丸跡にあり、昭和61年に開館した現在の仙台市博物館は、伊達家から寄贈された資料などを展示していますが、施設の老朽化が進んだため3年前の10月から大規模な改修工事で休館していました。
改修工事は、去年9月に完了し、来月2日から再開するのを前に22日、改修された内装が報道関係者に公開されました。
改修前、緑色がかかったガラスは、透明度の高いガラスに交換され、江戸時代のびょうぶ絵や、ふすま絵などの展示品がよりはっきりと見えるようになったほか、展示品を照らす照明も蛍光灯からLEDになり文化財を紫外線や熱から保護する対策を取りました。
さらに、館内の気温や湿度を一定に保つ空調設備も改められ、子どものオムツを交換したり、ミルクを作れたりする休憩室も設けて、多くの人が訪れるのに優しい環境となっています。
仙台市博物館の今井吏館長は、「長い休館でお待たせしましたが、心地よい環境を整えました。より楽しくご覧いただけるよう努めていくので、ぜひ足を運んでもらいたい」と話していました。
再開する来月2日には、記念式典が行われるほか、再開を祝して「めでたい」ものをそろえた企画展も始まるということです。