精神患者団体 移転計画の撤回を訴え

県が進める病院再編計画をめぐり精神疾患の患者で作る団体が県庁を訪れ、県立精神医療センターの移転計画を撤回するよう求め、「私たちのことを私たち抜きで決めないでほしい」と訴えました。

精神疾患の患者で作る団体の代表たちは、21日県庁を訪れ、名取市の県立精神医療センターを富谷市に移転し名取市に分院を設ける案について撤回するよう求め、担当者に要請書を手渡しました。
それによりますと、精神医療センターを移転すると、長年、地域で培ってきた支援の環境が一変するため、病気からの回復が成り立たなくなるなどとして、撤回するよう求めています。
そのうえで、精神医療センターを名取市で建て替えるべきだとしていて「私たち抜きに私たちのことを決めないでほしい」と、精神疾患の患者の意見に真摯に耳を傾けるよう訴えています。
精神疾患の患者で作る団体「2.23みやぎユーザーズアクション」の川村有紀共同代表は「これまでも当事者の声を届けてきたが、県から十分な説明は得られていない。これからも反対の声を届けていきたい」と話していました。