阿武隈急行 厳しい現状知って応援を 角田市で催し

沿線の人口減少などの影響で厳しい経営が続く、宮城と福島を結ぶ阿武隈急行を応援しようという催しが20日、角田市で開かれました。

「あぶきゅう応援フェスタ」と題したイベントは利用客の減少やたび重なる自然災害の影響で、年々経営が厳しさを増している阿武隈急行の現状を多くの人に知ってもらおうと、鉄道の存続を願う住民団体や宮城県側の沿線自治体が開催しました。
角田駅などがある角田市のホールで開かれたイベントで、阿武隈急行の冨田政則社長が利用客が最も多かった1995年度の325万人と比べて昨年度は129万人と、ピーク時の4割ほどまでに減っている現状を説明しました。
そのうえで「今後はSNSを活用し、新たな利用客を増やす取り組みを行っていきたい」などと報告しました。
また、沿線の駅舎や町並みをイメージして作られた鉄道ジオラマの展示や、有人駅で売られているキーホルダーなど鉄道グッズの販売コーナーも設けられ、子どもたちの人気を集めていました。
福島県から家族と訪れた小学1年生は「阿武隈急行は車内がきれいで元気に活躍しているところが好きです。これからもずっと走っていてほしい」と話していました。