亘理町の災害公営住宅 ラジオ体操で交流 

東日本大震災で200人以上が犠牲になった亘理町の災害公営住宅では、入居する住民たちの高齢化が進むなか住民や地域のお年寄りが集まって7年前から毎日続けてきた朝のラジオ体操をして交流しました。

亘理町上浜街道の災害公営住宅では、住民たちの健康維持や交流を目的に7年前から毎朝、ラジオ体操を行っています。
東日本大震災の発生から13年となる11日も午前9時半から行われ、入居する住民や近くに住むお年寄りなどあわせて13人が笑顔を見せながら元気に体を動かていました。
この災害公営住宅では被災して入居している住民たちの高齢化が進むなか、新型コロナの影響もあって交流の場への参加が難しい人が出てきているということです。
このため新型コロナで一時やめていた、集会所でのお茶会や見守り活動についても、5類に移行した去年から再開するなどして少しずつ交流の機会を増やすようにしているということです。
震災で被災し災害公営住宅に入居する渡辺紀美子さん(79)は「みなさんとお話するのが楽しみでラジオ体操に参加することが生きがいになっています。高齢なのでいつどうなるかわかりませんが、できる限り継続してやっていきたいです」と話していました。