視覚障害者と盲導犬をヘリで救助 仙台で初の訓練

大地震などの災害時に盲導犬とそのユーザーの視覚障害のある人が現場に取り残されないようヘリコプターで救助する訓練が仙台市で初めて行われました。

訓練は仙台市消防局消防航空隊が日本盲導犬協会仙台訓練センターと連携して初めて行いました。
訓練は大規模な地震や水害などの災害が発生し盲導犬ユーザーと盲導犬が現場で孤立して、救助が必要になっているという想定で行われました。
はじめに消防航空隊の隊員が盲導犬ユーザー役の職員に駆け寄って、「ケガはないですか」「そばに隊員がいます」などと声をかけながら救助器具をとりつけ救助方法などを詳しく説明しました。
また、そばにいた盲導犬のPR犬でラブラドールの「ファロ」には救助用のハーネスを取り付け、ヘリコプターで職員と盲導犬をつり上げ救助しました。
日本盲導犬協会仙台訓練センターの根本学センター長は「視覚に障害がある人は災害時に周りの状況が分からず不安を感じます。こうした訓練を行っていることを発信して安心につなげたい」と話していました。
また、仙台市消防局消防航空隊の佐藤義幸隊長は「能登半島地震では主要な道路が通れず、ヘリコプターを使った救助が重要になりました。今回の訓練を検証し災害に対応していきたい」と話していました。