白石の小中一貫不登校特例校で初めての卒業式

学校になじめない子ども1人ひとりにあわせた学びの場を提供する白石市の小中一貫の不登校特例校で初めてとなる卒業式が行われました。

去年4月に開校した「白石南小学校・白石南中学校」通称「白石きぼう学園」は、学校になじめない子ども1人ひとりにあわせて柔軟なカリキュラムを編成する、東北地方ではじめての公立の小中一貫の「不登校特例校」です。
小学1年生から中学3年生まで合わせて26人が通っていて、7日は、今月で卒業する小学6年生1人と中学3年生8人の卒業式が行われました。
卒業生一人一人に卒業証書が手渡されたあと、我妻聡美校長が、「未来に向かって力強く歩いて行ってください」とお祝いのことばを送りました。
これに対し卒業生を代表して中学3年生2人が「これまでのすべての出会いに感謝し、今度は私たちが誰かを助けられるように新たな場所で頑張ります」と答えていました。
式のあと、我妻校長は、「最初は目を合わせたくないのか顔を伏せていたり、声が小さかったりした子どもたちでしたが、校舎内に響き渡るような声が聞こえるようになって、子どもたちってこんなに成長するんだなと思いました。子どもたちが今よりももうちょっと成長したらまた会いに来て欲しいなと思っていますし、応援しています」と話していました。