仏壇などに供える「削り花」づくり 春の彼岸を前に 白石

春の彼岸を前に、仏壇などに供える鮮やかな色の造花「削り花」をつくる作業が白石市で行われています。

「削り花」は、生花の少ない春の彼岸の時期に仏壇や墓前などに供える造花で、白石市大鷹沢地区の農家、角張正人さんは例年この時期に「削り花」づくりを進めます。
地元の山で育ったコシアブラの木やツゲの枝を使って作られ、角張さんは木を専用の小刀で何度も削り、花びらの形に整えると染料に浸して鮮やかな色をつけていきました。
赤やピンク、黄色などに染めあげた花はツゲの枝の先に1つ1つ丁寧に取りつけられ、「削り花」が完成します。
角張さんは「今は1年中、きれいな花がありますが『削り花』には昔ながらの良さがあると思います。先祖に感謝しながらお彼岸にお供えしてください」と話していました。
角張さんは「削り花」を今月10日ごろまでにおよそ3000本仕上げることにしていて、白石市の直売施設や仙台市のスーパーなどで販売されるということです。