産業技術科設けた特別支援学校4月開校へ 仙台 秋保地区

仙台市秋保地区に産業技術科を設けた特別支援学校がことし4月に開校することになり、新しい校舎が公開されました。

仙台市秋保地区に完成した「宮城県立秋保かがやき支援学校」は、特別支援学校の小・中学部、それに高等部の普通科の同じ校舎内に高等部の産業技術科が設けられ、こうした形の設置は県内で初めてです。
産業技術科は軽い知的障害のある生徒を対象としていて、高等部の3年間を校舎に隣接した宿舎で過ごしながら、食品の製造や清掃などの実習を通して働く力を身につけることで社会参加につなげてもらおうとしています。
校内には地域の人たちが自由に立ち寄ることができるカフェスペースがあり、生徒たちが実習で作ったピザやパスタ、それに焼き菓子などを提供するほか、接客も生徒が行う予定です。
さらに、校内に2つある階段の形や色で教室の位置が把握しやすくなっていて、県内の特別支援学校では初めて1階から3階までを車椅子で移動しやすいスロープでつないでいます。
宮城県教育庁特別支援教育課の門脇敏昭副参事は「生徒が学習の場として地域の方とコミュニケーションをとりながら力を養って、社会参加につながるきっかけの場所にしてもらいたい」と話していました。
この特別支援学校には、ことし4月からあわせて113人の生徒が在籍することになっています。