2月の景気判断「持ち直している」5か月連続で据え置き

日銀仙台支店は、今月の東北地方の景気について「持ち直している」という判断を5か月連続で据え置きました。
個人消費が回復している一方、世界経済の減速の影響を受けて生産は持ち直しの動きが足踏みしているためです。

日銀仙台支店によりますと、個人消費は暖冬の影響で暖房器具など季節商品の売り上げが下がり、家電大型専門店が苦戦したものの、観光客の増加などで飲食や宿泊といったサービス消費が拡大したことから「回復している」としています。
一方、生産は世界経済の減速の影響で「電子部品・デバイス」の生産量の減少が続いていることから「持ち直しの動きが足踏みしている」としています。
こうしたことから日銀仙台支店は、今月の東北地方の景気について「持ち直している」として5か月連続で景気判断を据え置きました。
日銀仙台支店の岡山和裕支店長は今後の景気について「賃金や物価が上がりにくいことを前提とした考え方が社会に定着したなかで、ことしの賃上げとその原資となる価格転嫁の動きがどうなっていくか注視していく」と述べました。