神戸の小学校とつなぎ防災授業 仙台

東日本大震災の発生から来月で13年になるのを前に仙台市の小学生が神戸市の小学校とオンラインで結んで震災の経験や防災への備えなどについて発表しました。
授業を行ったのは▽仙台市宮城野区にある鶴谷小学校の5年生の児童と▽神戸市中央区の湊小学校の4年生の児童あわせておよそ200人です。
この授業は、東日本大震災と阪神・淡路大震災を経験した学校どうしの子どもたちがお互いの震災のことや防災の大切さを学んでもらおうと開かれました。
仙台の児童たちが震災を経験した学校の先生などに聞き取ったり、インターネットで調べたりした内容を神戸の児童たちにオンラインで発表しました。
発表では、▽東日本大震災の被災地で活動したボランティアの数が550万人に上ることをクイズ形式で伝えたり、▽学校の倉庫に備蓄されている防災グッズや保存食などについて紹介したりしていました。
また、段ボールで作られた自分たちが住む地域の模型に土砂崩れなどの危険がある場所を見つけて付せんをつける作業を行ったことも紹介していました。
これに対して神戸の児童からは▽震災直後の学校の被災状況や▽地震回数などをたずねる質問が出ていました。
発表した男子児童「震災の時にはまだ生まれていなかった自分たちが学んだことをこれから生まれてくる人たちに伝えていきたいです」と話していました。