人手不足対策に ロボットの効率的導入に向け実証実験 仙台

企業などでの人手不足の対策として、ロボットの効率的な導入に向けた実証実験が仙台市の複合ビルで行われ、ロボットがエレベーターを使って目的地まで移動する様子などが公開されました。

この実証実験は、去年9月から東京の不動産開発会社がロボットメーカーなどとともに仙台市青葉区の複合ビルで行っています。
複合ビルには、ホテルやオフィス、それに商業施設が入っていて、施設間の移動をどうスムーズに行えるかなどが検証されています。
13日は、報道関係者に向けて、ロボットが待機場所の1階から26階のホテルに移動して清掃をする様子や1階のカフェでコーヒーを受け取って5階のオフィスに届ける様子が公開されました。
施設間を移動するために、ビルのエレベーターや通行証が必要なドアにあらかじめセンサーを取り付けて、ロボットに搭載されたセンサーと通信することで、単独で目的地まで移動することができました。
ロボットが清掃を行ったホテルのマネージャーの栗田和紀さんは「ロボットがいることでお客さんとのコミュニケーションに注力出来るようになり、よりよい接客が出来ると感じました」と話していました。
今回の実証実験の責任者の朝比奈泰裕さんは「ビルのテナントの反応を確認しながらようやく実証実験を公開するところまできました。人とロボットが一緒に生活する社会の実現を目指していきます」と話していました。