DXで革新的なビジネスを コンテスト優勝は仙台市の角谷さん

DX=デジタルトランスフォーメーションを進めて革新的なビジネスを生み出そうと、スタートアップ企業を対象にしたビジネスコンテストが、仙台市で開かれました。

宮城県は、DX=デジタルトランスフォーメーションの推進を重点的な施策の1つに掲げていて、先端技術をいかしたスタートアップ企業の支援に力を入れています。
こうしたなか、革新的なビジネスを生み出そうと、県が主催するDXをテーマにしたコンテストが仙台市で初めて開かれ、ベンチャーキャピタルの役員などが審査員を務めました。
全国から応募した51事業の中から選ばれた9人が参加し、医療や観光、それに介護分野などの課題を、AI=人工知能をはじめとしたデジタル技術を使って解決する事業プランを発表しました。
その結果、がんの放射線治療で、腫瘍や正常な部位を見極めたり照射する領域を決めたりする作業を、AIを使って自動で行う計画を発表した仙台市の角谷倫之さんが優勝し、賞金100万円が手渡されました。
角谷さんのスタートアップ企業は、東北大学から誕生したということで今後、賞金のほかに、900万円を上限に県から事業支援費が補助されるということです。
コンテストに出席した村井知事は「誰が優勝してもおかしくないレベルの高い大会だった。きょう発表した企業も投資家などに注目されたので、今後も、こうした大会を開いていきたい」と話していました。