捕獲許可証を勝手に交付 県の地方機関職員を懲戒処分

イノシシやシカなどを捕獲する許可証を上司の決裁を経ずに交付した上、これを隠すために申請書などを破棄したとして県の地方機関に所属する20代の男性職員が減給の懲戒処分を受けました。

県によりますと、県の地方機関に所属する20代の男性職員は、農作物への被害などを防ぐためイノシシやシカなどを捕獲するのに必要な許可証を去年7月から9月にかけて上司の決裁を経ずに作成し、のべ46人分を交付したということです。
さらに、これを隠すため、申請書や返納された許可証などをシュレッダーにかけて破棄したということです。
去年9月、この職員の上司が、自治体から「鳥獣を捕獲できた」と報告を受けたのをきっかけに発覚したということで、処分を受けた職員は県に対し、「許可の要件を満たしていることを上司にうまく説明できなかった。大変申し訳ない」などと話しているということです。
県はこの職員を8日付けで減給10分の1、1か月の懲戒処分とし、上司3人を文書での厳重注意としました。
県によりますと、交付された許可証はいずれも要件を満たしていて無効にしたケースはないということで、再発防止を徹底するとしています。