宮城交通の路線バス 減便や一部路線廃止へ

仙台市に本社があるバス会社「宮城交通」は、収支の悪化とドライバー不足で、4月から一部の路線で減便することになりました。

宮城交通の路線バスは、利用者が新型コロナウイルスの流行前の8割にとどまり、今年度は5億5千万円の赤字を見込んでいるほか、ことし4月以降はバスドライバーの労働時間が規制されるいわゆる「2024年問題」の対応でドライバー不足も深刻な問題となっています。
このため、ことし4月1日から、仙台圏の路線バスを平日で1456便から3.1パーセント減らし(1411便)、土曜、日曜、祝日で1129便から3.9パーセント(1085便)それぞれ減便する予定にしています。
このほか、ことし10月1日から、仙台市地下鉄南北線の八乙女駅から賀茂神社、虹の丘を経由してJR仙台駅前に向かうルートと、大和町の道下から泉松陵高校を経由して鶴が丘ニュータウンに向かうルートを、それぞれ廃止するということです。
来年4月1日には、仙台市地下鉄南北線の旭ヶ丘駅から東勝山中央を経由し、宮城学院前へ向かうルートを廃止する予定にしています。
そして、収支改善を目的に運賃の値上げを検討するとしていて、宮城交通は「利用者には負担をかけるが、路線バスを取り巻く厳しい環境を理解頂きたい」とコメントしています。