栗原 小学校に軽トラック侵入3人けが 被告に懲役5年求刑

去年7月、栗原市の小学校に軽トラックを運転して侵入し、児童3人に衝突させるなどしてけがを負わせた罪に問われている被告に対し、検察は「当時、善悪を判断する能力があった」などとして懲役5年を求刑しました。

去年7月、小野寺章仁被告(35)は、栗原市の若柳小学校の敷地内に軽トラックを運転して侵入し、当時9歳の児童3人に衝突させるなどしてけがを負わせたとして傷害と建造物侵入の罪に問われています。
2日は被告人質問が行われ、被告は事件当時の記憶について「統合失調症の影響で覚えていない」と答えました。
このあと検察は「統合失調症の影響は大きいが、当時、善悪を判断する能力も行動を制御する能力も失われていなかった。妄想とはいえ何の落ち度もない小学生を狙った動機は身勝手だ」などとして懲役5年を求刑しました。
一方、弁護側は被告は当時、心神喪失の状態だったとして、無罪とした上で、適切な医療を受けさせる必要があると主張しました。
最後に小野寺被告は「被害者にはけがや怖い思いをさせて大変申し訳ありませんでした」と述べました。
これですべての審理を終え、判決は今月22日に言い渡される予定です。