11年ぶりの日本一へ プロ野球 楽天がキャンプイン

プロ野球で11年ぶりの日本一を目指す楽天は、新たに就任した今江敏晃監督のもと、1日、沖縄で春のキャンプをスタートしました。

楽天の1軍キャンプは、沖縄県金武町で始まりました。
今江監督は、ウォーミングアップを前に組んだ円陣の中で「必死にプレーする姿で夢や感動、元気を届けられる存在であることを再認識してやっていこう」と選手たちに呼びかけました。
12球団で一番若い今江監督は、キャンプ初日から精力的に動き、メイングラウンドでは、野手キャプテンの浅村栄斗選手のバッティング練習を見てことばを交わすなど、積極的にコミュニケーションをとりました。
一方、ブルペンでは、リーグワーストの防御率で投手陣の立て直しを課題にしていて藤平尚真投手など若手や中堅のピッチャーの投球の様子を確認しました。
また、むだを省いて合理的に練習をするという今江監督の方針のもと、ブルペンでは、実戦を意識してバッターが打席に立ってピッチャーの投げる生きたボールに少しでも早く慣れてもらう取り組みも行っていました。
今江監督は、「緊張感もあるスタートで全体的に活気ある練習ができた」と感想を話しました。
そのうえで、多くの選手を見て回ったことについて「自分が選手だったら少しでも監督が見に来てくれた方がやる気が出る。見られるかぎり1人でも多く見て選手のことを把握したい」と話していました。

【抑えの則本投手 初日からブルペン】
今シーズン、先発から抑えに転向する則本昂大投手がストレートの強さを上げることをテーマにブルペンでピッチングを行いました。
則本投手は先発の柱として、通算114勝をマークしてきましたがチームで抑え投手を務めてきた松井裕樹投手が大リーグに移籍したためプロ12年目の今シーズン、抑えに挑戦します。
則本投手は抑えを担う上で連投で疲労がたまる中でも常に100パーセントに近いピッチングをする必要があるとしてキャンプでは、「ストレートの強さを上げること」をテーマにしました。
現時点でのトレーニング方法は、先発と変わらないということですがブルペンでは、「腹3分目」と言いながらもキャッチャーに座ってもらってテーマのストレートのみを15球、力強く投げ込んでいました。
則本投手は、「ルーキーみたいな気持ちでキャンプインした。その日の100パーセントを出せる準備の方法を見つけていきたい」と話していました。
また、永井怜投手コーチは、「則本は三振がとれて強い精神力もあり制球力もある。試合を締めくくるピッチャーは一番重要だ。順調に調整してほしい」と期待を寄せていました。