被災地で登記の地図作成へ 石巻


東日本大震災の影響などで境界があいまいになっている石巻市の一部の地区で、登記で使われる地図が新たに作られることになり、19日に説明会が開かれました。
土地の登記記録にはその所在地や面積などが書かれていますが、東日本大震災の影響などで石巻市の一部地区では境界があいまいになっているところがあります。
そうした土地を改めて測量し、境界を明確にする新たな地図を作る作業がいま進められていて、石巻市の大街道東地区と南地区を対象に土地の所有者を対象にした説明会が開かれました。
この中で仙台法務局の担当者は地図を作る上で今後、所有者に境界を確認してもらう立ち会いが必要になることなどを説明していました。
現地での境界の確認はことし4月ごろから始まり、新しい地図は来年3月ごろまでに完成する予定だということです。
説明会の参加者は「東日本大震災の津波で実家が半壊し、境界があいまいになっていたのでありがたい」と話していました。
仙台法務局の成田淳也 総括表示登記専門官は「精度の高い地図を作ることは大切な財産の管理や復興工事を進めるのに役立つので協力をお願いしたい」と話していました。