地元伝統の和紙で卒業証書を 丸森小学校6年生が紙すきに挑戦

丸森町伝統の和紙を使って自分たちの卒業証書をつくろうと、地元の小学6年生の児童たちが和紙の紙すき作業に挑戦しました。

丸森町の丸森小学校では6年生の児童が卒業証書にするための和紙を自分たちで作る取り組みを20年以上前から行っています。
19日は、ことし春に卒業する6年生の児童およそ20人が、町内唯一の丸森和紙職人、宍戸信成さんの工房を訪れ、和紙の「紙すき」に挑戦しました。
丸森和紙は400年以上の伝統があると言われ、地元の山で採れたコウゾの木の皮の繊維と湧き水を使って作られていて、きめ細かい手ざわりと丈夫さから書家などの作品にも利用されているということです。
子どもたちは宍戸さんの指導を受けながら、コウゾの皮の繊維をとかした冷たい水の中に手を入れ、専用の道具を使って厚さが均一になるよう真剣な表情で紙すきを行っていました。
6年生の女子児童は「水は冷たくて大変でしたががんばって世界にひとつだけの和紙をすいたので、きれいな卒業証書になってほしいです」と話していました。
19日に作った和紙は乾燥させたあと、3月19日に行われる卒業式で子どもたちに手渡されます。