宮城県沖地震の発生確率引き上げ  政府の地震調査委

政府の地震調査委員会は、宮城県沖を震源とするマグニチュード7クラスの大地震について、30年以内に発生する確率を「70%から90%」に引き上げました。

政府の地震調査委員会は、全国各地で想定されている規模の大きな地震の発生確率について、時間の経過をふまえて見直しが必要かどうか評価したうえで、毎年公表しています。
このうち宮城県沖を震源とするマグニチュード7点4前後の大地震について▽10年以内の発生確率はこれまで「ほぼ0%から1%」でしたが「ほぼ0%から2%」に引き上げられました。
また、▽20年以内の発生確率は「4%から30%」が「8%から30%」に、▽30年以内の発生確率も「70%から80%」が「70%から90%」にそれぞれ引き上げられました。
宮城県沖地震の発生確率は、去年も一部が引き上げられていて、これについて地震調査委員会は発生間隔の平均が38年と比較的短いためと説明しています。
地震調査委員会の委員長で東京大学の平田直名誉教授は「東日本大震災を引き起こしたような超巨大地震の発生確率は低いものの、マグニチュード7クラスの地震が起きる確率は非常に高いと考えている。引き続き注意してほしい」と呼びかけています。