13日から大学入学共通テスト 準備進む

13日の大学入学共通テストを前に、試験場となる県内の大学では、受験番号を机に貼り付けるなどして受験生を迎え入れる準備を進めています。

大学入学共通テストは、本試験が13日と14日の2日間の日程で行われ、大学入試センターによりますと、県内では11の会場で8047人が受験する予定です。
会場の一つとなっている仙台市若林区の東北学院大学五橋キャンパスでは職員たちが机の両端に受験番号を貼り付けて受験生を受け入れる準備を進めています。
また、おととし、試験中にスマートフォンで問題を撮影して外部に送るといった不正行為が確認されたことを踏まえ、受験生に対し、スマートフォンなどの電子機器の電源を切り使用しないよう呼びかける貼り紙を掲示していました。
このほか、おととし、東京大学の前で受験生などが切りつけられてけがをした事件が起きたことからこの大学ではことしも独自に人員を確保して警備態勢を強化するということです。
東北学院大学の牧野悌也入試部長は「あすは気温が低くなるようなので、受験生にはきょう、しっかり休んでもらい元気に会場へ向かってもらいたい」と話していました。
【出題の傾向と対策】
今回で4回目となる大学入学共通テストの出題の傾向や対策について大手予備校の担当者に聞きました。
仙台市青葉区にある大手予備校「河合塾仙台校」の校舎長を務める渡邉貴吉さんは、「単純に知識を聞くような問題が少なくなり、知識をどう活用するかという問題形式になっている。新しい場面設定や資料などが多く示され、問題の説明文も長い。自分が見当がつく問題から解いていくという割り切りも必要で、全体の分量を確認して優先順位をつけて取り組んでほしい」と話しました。
そのうえで、試験前日の過ごし方について、「長時間の試験が2日間続くため体力をどう温存させるかが大事で、いつもより早めに休むことをすすめたい。家族はいろいろと声をかけたくなると思うが受験生が自分のペースで過ごせるように工夫してあげてほしい」と話していました。
最後に渡邉さんは、「自分が目指す大学や学部にはこだわりをもち、自分の可能性を信じて思い切り頑張ってほしい」と受験生にエールを送りました。