大衡村の半導体工場 ことし後半にも工事開始へ

大衡村に進出を予定している台湾の大手メーカーなどの半導体工場は3年後の稼働を目指してことし後半にも工事が始まる予定です。
県は専門チームを設けて、来日する技術者の受け入れの準備などを本格化させる方針です。

ネット金融大手の「SBIホールディングス」と台湾の半導体大手「PSMC」は8000億円以上を投資して大衡村にある「第二仙台北部中核工業団地」に共同で半導体工場を建設する予定です。
工場の準備会社によりますと、2027年の稼働を目指して1期目の工事がことし後半にも始まる予定で、台湾メーカーなどはことし春までに仙台市内に拠点を設けて準備を進めることにしています。
県も先月、工場の建設や操業に向けたサポートを行う専門チーム「半導体産業振興室」を県庁内に立ち上げました。
県は▽進出に関連する行政手続きや▽必要な人材の確保、▽来日する台湾の技術者と家族の受け入れの準備などを本格化させる方針です。
SBIと提携関係にある「じもとホールディングス」傘下の仙台銀行もメーカーと取り引きを希望する地元企業などに対する情報提供を始めていて、半導体工場の進出を受けた動きが活発になる1年になりそうです。