土砂災害リスク減へ 東京の大学生が竹林整備 丸森町

4年前の台風19号で大きな被害を受けた丸森町に、東京から大学生がボランティア活動で訪れ、土砂災害のリスクを減らすための竹林の整備を行いました。

丸森町では、2019年10月の台風19号で土砂崩れや堤防の決壊が相次ぎ、町内の道路や住宅などに大きな被害が出て、災害関連死も含めて11人が亡くなり、1人の行方が今も分かっていません。
この災害以降、東京の中央大学は学生によるボランティア活動を継続して行っていて、26日は18人が丸森町を訪れました。
学生たちは、町の職員から台風19号による被害の説明を受けたあと、土砂災害のリスクを減らすために阿武隈川沿いの竹林を整備するNPOの活動に参加しました。
竹は根が浅いことから竹林を整備しないと土砂が流れるおそれがあるということで、学生たちは、竹を2メートルほどの長さに切り分けてから釜に入れて、竹炭作りに取り組みました。
丸森町でのボランティア活動が3回目だという女性は「災害から時間がたちましたが、自分にできることがあればと思い参加しています。回を追うごとに復興が進んでいると実感します」と話していました。
ボランティアを受け入れたNPO法人の中畑義巳さんは「台風被害から4年がたち町も復旧してきましたが、毎年ボランティアが来てくれることは復興の支えになっています」と話していました。