仙台市 11月の消費者物価指数 前年同月比3.4%上昇

家庭で消費するモノやサービスの値動きをみる仙台市の消費者物価指数は、11月、生鮮食品を除いた指数で去年の同じ月より3.4%上昇しました。
食品の値上げなどが続いていることが主な要因で、前の年の同じ月を上回るのは2年5か月連続です。

総務省によりますと、11月の仙台市の消費者物価指数は、天候による変動が大きい生鮮食品を除いた指数が2020年の平均を100として108.4となり、去年の同じ月を3.4%上回りました。
前の年の同じ月を上回るのは2年5か月連続です。
物価上昇の主な要因は食品の値上げで、「生鮮食品を除く食料」は前の年の同じ月より7.9%上昇しました。
具体的には牛乳や卵、バターなどの「乳卵類」が14.9%、弁当や冷凍食品などの「調理食品」が11%、ようかんやケーキなどの「菓子類」が9.3%、緑茶やコーヒー、炭酸飲料などの「飲料」が8.9%、それぞれ上昇しました。
一方、「生鮮食品」でも「生鮮果物」がこの夏の記録的な暑さの影響で「りんご」などが値上がりしていることから26.2%上昇しました。
値上がりはこのほかの身近なものでも続いていて、マスクや紙おむつなどの「保健医療用品・器具」は13.6%、ティッシュペーパーなどの「家事用消耗品」は10.3%上昇しました。
また、観光需要が回復している「宿泊料」を含む「教養娯楽サービス」は13.7%上昇し、1976年3月以来の上昇幅になりました。
一方、エネルギーは政府の負担軽減策の効果などで「ガス代」は15.9%、「電気代」は11.6%、それぞれ下落し、下落傾向が続いています。