“日米の友情忘れない” 自衛隊と米軍が被災地で清掃活動

東日本大震災の津波で被災した東松島市の海岸で、13日、演習に参加していた自衛隊とアメリカ軍が清掃活動を行いました。

陸上自衛隊とアメリカ陸軍は、オーストラリア軍とともに日本の防衛を想定した大規模な指揮所演習を13日まで行っていて、仙台市の仙台駐屯地も日米双方が参加する会場のひとつとなっていました。
こうしたなか、12年前の東日本大震災で自衛隊とアメリカ軍が協力して復旧や復興にあたったことを踏まえ、演習に参加した双方の隊員や下士官たちが東松島市の野蒜海岸で清掃活動を行いました。
一行は、市民ボランティアとともに流木やタイヤを片づけたり、砂浜のプラスチックゴミを袋に入れたりしていました。
東日本大震災でこの海岸一帯は津波に襲われ、近くを走るJR仙石線も大きな被害を受けました。
陸上自衛隊とアメリカ陸軍は、震災からおよそ1か月後に「ソウルトレイン作戦」=魂の列車作戦として、全線復旧に向けたがれきの撤去を合同で行っていて、13日は、当時、活動を行った震災遺構の旧野蒜駅も視察しました。
清掃活動に参加した陸上自衛隊東北方面音楽隊の大塚晃弘准陸尉は「日米の下士官どうしで、ことばを超えた交流を図ることができてよかった」と話していました。
また、アメリカ陸軍第7歩兵師団のエリック・ベイ3等軍曹は「日本の大災害があった場所で清掃活動に参加でき、とても光栄に思う。日米の友情を決して忘れず、任務にいかしていきたい」と話していました。