楽天一筋13年 塩見投手が引退会見 “今はすっきり”

楽天一筋13年 塩見投手が引退会見 “今はすっきり”

プロ野球・楽天で平成23年にドラフト1位で入団し、今シーズン限りでの引退を発表した塩見貴洋投手が会見し「今はすっきりした思いだ」と話して、13年のプロ生活を振り返りました。

塩見投手は大阪府出身の35歳。
140キロ台のストレートとキレのある多彩な変化球を持ち味に、平成23年にドラフト1位で楽天に入団し、楽天一筋13年で46勝を挙げました。
しかし、おととし以降は、腰痛やひじのケガの影響もあり、1軍のマウンドから遠ざかり、今シーズンも1試合の登板で今月9日に現役引退を発表しました。
塩見投手は12日、仙台市内で会見を開き「まだできると思って他球団のオファーを待ったが、連絡がなかった」と引退の理由を説明しました。
思い出の試合について「初先発して初勝利した試合が、いい思い出だ。やっとプロのスタートを切れたと感じた」と、プロ1年目の5月5日のソフトバンク戦で6回無失点に抑えた試合をあげていました。
そのうえで、現役最後の登板となったことし9月の西武戦の先発について「声援がすごくて、ぐっときた。引退試合のような雰囲気になったが、あの1試合があったから今はすっきりした思いだ」と話していました。
塩見投手は、アカデミーのコーチとして球団に残るということで「楽天で恩返ししたいという気持ちが強い。子どもたちに野球の楽しさを伝えたい」と話していました。