東北医科薬科大学病院で患者9人分の個人情報流出

仙台市にある東北医科薬科大学病院の耳鼻咽喉科で、5年前までに手術を受けた患者9人分の個人情報などが記載された資料が流出していたことがわかりました。
このうち3人分の資料の一部は今も見つかっていないということで、大学は対象者に謝罪しています。

流出したのは、仙台市宮城野区にある東北医科薬科大学病院の耳鼻咽喉科で、平成24年から30年までに手術を受けた患者9人分の「氏名」や「生年月日」のほか「治療の内容」などが記載されている資料です。
大学によりますと、先月27日「病院敷地のすぐそばにある道路で拾った」と言って通行人から大学病院に資料が届けられたということです。
大学などが確認したところ、資料はこの大学の教員もので、教職員と一部の学生がカードキーを使って入ることのできる部屋に保管されていたということです。
大学の聞き取りに対し、教員は資料を持ち出していないと説明しているということで、大学は第3者に持ち出された可能性もあるとして警察に相談するとともに、有識者を含めた調査委員会を設けて経緯などを調査しています。
流出した資料のうち、3人分の一部は今も見つかっていないということで、大学は対象者に事実関係を説明し、謝罪しています。
東北医科薬科大学は「多大なるご迷惑をおかけしておわび申し上げます。全容の把握に努めるとともに再発防止に全力を尽くします」とコメントしています。