部活動の地域移行で指導者派遣 仙台市が経済団体と協定

国は、中学校の休日の部活動を地域のスポーツクラブなどに移行していく取り組みを今年度から段階的に始めています。
こうしたなか、仙台市は、経済団体と協定を締結し企業で働くスポーツ競技の経験者を指導者として派遣してもらうことになりました。

部活動と教員の働き方改革を両立させるため、中学校の休日の部活動を地域に移行していく取り組みが全国で段階的に進められていて、指導者をどう確保するかが課題となっています。
こうしたなか、仙台市は仙台経済同友会と協定を締結し、部活動の地域移行やスポーツの振興に連携して取り組むことになりました。
仙台経済同友会は、県内のおよそ320の会員企業のうち実業団に所属するなどスポーツ競技の経験者を雇用している企業から中学校に指導者を派遣する「部活支援プロジェクト」を去年立ち上げていて、このプロジェクトを通じて仙台市の指導者の確保に協力していくということです。
こうした取り組みは、経済同友会としては全国で初めてだということです。
締結式の会場では、来年4月から仙台経済同友会の会員企業に就職し、指導者として派遣される男性2人が紹介されました。
このうち、バスケットボールを教える光井響平さんは「将来は結果を残せる指導者になりたいが、まずは子どもたちが部活を楽しんで笑顔になってもらいたい」と話していました。
郡市長は「派遣される指導者の丁寧で専門的な指導で、生徒がより高いレベルで活動できるようになり、地域の方もスポーツに興味をもってもらうことを期待している」と話していました。