「かび毒」小麦 仙台でも給食提供 児童13人が体調不良訴え

JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦から「かび毒」が検出された問題で、仙台市内の10の小学校でもこの小麦を使用した給食が提供され、これまでに13人の児童が腹痛やおう吐などの体調不良を訴えていたことが仙台市教育委員会への取材でわかりました。
「かび毒」との関連はわかっていないということです。

JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦「ナンブコムギ」から、おう吐などを起こすおそれがある「かび毒」が基準値を超えて検出されました。
県内ではこれまでに、気仙沼市の小中学校や岩沼市と女川町の県立支援学校でこの小麦を使った「せんべい汁」が提供され、気仙沼市の児童や生徒が体調不良を訴えていたことが明らかになっています。
これについて、仙台市内の10の小学校でも給食が提供されていたことが新たにわかりました。
仙台市教育委員会によりますと、先月27日に、仙台市青葉区の南吉成学校給食センターで作られた「せんべい汁」が提供され、児童13人が腹痛やおう吐などの体調不良を訴えていたということです。
「かび毒」との関連はわかっていないということですが、29日以降に「せんべい汁」を提供する予定だった市内の15の中学校では提供を停止したということです。
仙台市教育委員会は「児童の体調不良の状況などを引き続き学校と連携して確認を進めたい」としています。