NPB キャンプ期間中にハラスメント防止の講習会

プロ野球・楽天の選手によるハラスメント行為が発覚したことを受けて、NPB=日本野球機構は、来年の春のキャンプ期間中にハラスメント防止に向けた講習会を実施するなど、球界でのハラスメント根絶に向け対策を進めていくことを明らかにしました。

プロ野球では、楽天の安樂智大投手が同じチームの複数の選手にハラスメント行為をしたとして、球団が安樂投手を自由契約としました。
この問題を受けて、4日行われたNPBと12球団による実行委員会で、球界でのハラスメントの撲滅とコンプライアンス順守に向けた取り組みについての話し合いが行われ、来年2月の春のキャンプ期間中にNPBが主導して1軍と2軍のキャンプ地で、外部講師などを招いたハラスメント防止に向けた講習会を行うことを決めたほか、来月末までに選手がハラスメントに関する相談や通報ができる窓口を複数設けることを各球団に求めたということです。
NPBの井原敦事務局長は「窓口を複数個置くことについて、方法としてはメールや電話などがある。どういう窓口にすれば選手が話しやすいかよく考えて置いていきたい」と話していました。

【榊原コミッショナー「悪影響及ぼす問題」】
プロ野球の榊原定征コミッショナーは「今回の楽天球団における事案は、プロ野球選手である前に社会人としても許される行為ではありません。ハラスメントは個人の人格や尊厳を傷つけるばかりか、選手やコーチ、そしてプロ野球に携わるすべての関係者に悪影響を及ぼす問題です。それを見過ごすことは許されません。本日の実行委員会で改めて12球団に対し、ハラスメント防止の徹底によるコンプライアンスの順守を指示いたしました。選手、スタッフ、球団職員らが互いに尊重し合う健全な環境づくりに取り組み、ファンの皆さまのご支援に応えられる野球界になるようNPB、12球団で一層の努力をしてまいります」とコメントしています。