気仙沼の学校給食に「かび毒」検出の小麦の食材使用

JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦から「かび毒」が検出された問題で、気仙沼市内の一部の小中学校の給食で、この小麦を原料とした食材が使われていたことがわかりました。
これまでに、給食を食べた3人の児童生徒が下痢などを訴えて病院を受診したということですが「かび毒」との関連はわかっていないということです。

JA全農いわてが販売した岩手県産の小麦「ナンブコムギ」から、おう吐などを起こすおそれがある「かび毒」が基準値を超えて検出されました。
気仙沼市教育委員会によりますと、今月1日、市内12の小中学校の給食で提供された「せんべい汁」に、この小麦を原料とするせんべいが使われていたということです。
先月28日に、せんべいを納入した県学校給食会に、原料の小麦からかび毒が検出されたと業者から連絡があったということで、小中学校を通じて各家庭に連絡したところ、給食を食べた児童生徒のうち3人が下痢などの症状で病院を受診していたことがわかったということです。
いずれも軽症でしたが、給食との関連はわかっていないということです。
県学校給食会は、せんべいなどを納入した県内の18の給食センターや学校のうち、気仙沼市の給食センターにだけ連絡をしていなかったため給食が提供されたということで「今後同様のトラブルが起こらないよう再発防止のための対策を確認する」としています。