東北の景気“持ち直している” 日銀2か月連続判断据え置き

日銀仙台支店は11月の東北地方の景気について「持ち直している」という判断を2か月連続で据え置きました。
個人消費が回復している一方、海外経済の減速を受けて生産は持ち直しの動きが足踏みしているためです。

日銀仙台支店によりますと、▼個人消費は新型コロナの5類移行で外出の機会が増えたことでドラッグストアでは化粧品の販売が好調など、「回復している」としています。
一方、▼生産は海外経済の減速から「電子部品・デバイス」は高水準ながらも弱含んでいて、生産用機械の生産が減ったことなどから「持ち直しの動きが足踏みしている」としています。
こうしたことから日銀仙台支店は、11月の東北地方の景気について「持ち直している」として10月に続いて2か月連続で景気判断を据え置きました。
日銀仙台支店の岡山和裕支店長は今後の景気の回復について「賃上げが続くか、賃上げの原資となる価格転嫁が続くことが重要だ」と述べました。