県内のクマ目撃情報 3年ぶりに1000件超える

東北各地で人がクマに襲われる被害が相次ぐ中、宮城県内では、クマの目撃情報がことし4月から11月にかけて1045件と、3年ぶりに1000件を超えたことが県の調査で分かりました。

県内では今年度、クマに襲われてけがをした人は3人で、県によりますと、県内でクマの姿を見かけたりフンなどで確認されたりしたクマの目撃情報はことし4月から11月16日にかけて1045件にのぼっています。
これは昨年度1年間の目撃件数を496件上回っていて、県内で目撃情報が1000件を超えるのは、令和2年度以来、3年ぶりです。
また、11月だけでも16日までに158件の目撃情報が寄せられていて、去年の同じ月の目撃件数に比べておよそ20倍となっています。
こうした状況を踏まえて県は、11月6日までとしていた「クマ出没警報」を、11月30日まで延長しています。
県は、十分なエサが確保されていないと冬眠を迎えないクマもいるとして、朝夕の行動を避け、山に入る際は鈴やラジオを鳴らして複数で行動すること、それに、エサとなる生ゴミを持ち帰るなど、引き続き警戒するよう呼びかけています。