今月5日は「津波防災の日」 仙台の水族館で避難訓練

今月5日の「津波防災の日」を前に、仙台市の水族館では、巨大地震による大津波を想定した避難訓練が行われました。

2日、仙台市宮城野区の沿岸にある仙台うみの杜水族館では、近くにある自動車会社と合同で避難訓練が行われ、およそ100人が参加しました。
訓練は、宮城県沖で巨大地震が発生し、大津波警報が出て30分後に仙台港に津波が到達するという想定で行われました。
館内放送で地震の情報が流れると、参加した人たちはその場で身をかがめて安全を確保したあと、誘導係の指示に従い、階段を上って津波の一時的な避難場所として市から指定されている、海抜およそ13メートルの屋上へと避難しました。
避難したあと訓練を担当する職員が「実際に災害が起きた時も安全確保をしっかりと行ったうえで、的確な誘導をお願いしたい」などと呼びかけていました。
参加した自動車会社の50代の男性は「いつ何が起きるか分からないので訓練は継続して行いたい」と話していました。
仙台うみの杜水族館の増渕修館長は「お客様が安全安心で楽しめる施設を目指しているので、いざとなった時にすぐに動けるよう、今後も意識を高く持っていきたい」と話していました。