東北電力 中間期で過去最高益に

東北電力は10月31日、グループ全体のことし9月までの半年間の決算を発表し、工場などで使用する電気料金を値上げしたことなどから、最終的な利益は1553億円と、この時期としてはこれまでで最も多くなりました。

東北電力の発表によりますと、グループ全体の9月まで半年間の決算は、ロシアのウクライナ侵攻による燃料価格の高騰で、最終的な損益が1363億円の赤字となった去年の同じ時期から一転して1553億円の黒字になりました。
これは、工場などで使用する高圧以上の電気料金の値上げや、最近の燃料価格の値下がりを反映したもので、この時期の最終利益としてはこれまでで最も多くなりました。
一方、燃料価格高騰の影響でロシアによる侵攻前の2020年より、有利子負債の残高が9000億円余り増えるなど、財務基盤は依然、厳しい状況としています。
樋口康二郎社長は記者会見で「予期せぬ自然災害の発生や、近年の急激な燃料価格の変動を考慮し、電力を安定供給していくため自己資本比率を侵攻前までの水準にできる限り早く回復させたい」と述べました。