仙台育英・山田脩也選手 阪神3位指名

プロ野球のドラフト会議で、仙台育英高校のキャプテンでショートの山田脩也選手が阪神から3位で指名されました。

山田選手は高い守備力と強肩が持ち味の右打ちの内野手です。
仙台市出身で仙台育英では1年生のときからレギュラーをつかむと2年生のときに夏の甲子園でショートとして全試合に出場し、安定した守備で東北勢初の優勝に貢献しました。
そして、3年生でむかえたことしは春のセンバツ大会でベストエイトに、夏の甲子園では史上7校目の連覇を目指すチームをキャプテンとして引っ張り優勝こそ逃したものの2年連続の決勝進出に大きく貢献しました。
9月、台湾で行われた野球の18歳以下のワールドカップでは日本代表にも選ばれて優勝を経験したほかホームランをマークするなど木製バットへの適応力もアピールしました。

【山田選手「運命かなと思う」】
プロ野球ドラフト会議で阪神から3位で指名された仙台育英高校の山田脩也選手は「甲子園で野球ができるのは運命かなと思います」と喜びを話しました。
山田選手は、26日午後4時半ごろから多賀城市の学校に設けられた会見場に姿を見せ、午後5時前には同じく指名を待つ須江航監督やチームメイトとドラフト会議の行方を見守りました。
山田選手は表情を変えることなくテレビ中継の画面をまっすぐ見据えていましたが、阪神から3位で指名されると、ようやく笑顔を浮かべ、喜びで沸くチームメイトに拳を突き出して喜びを表現しました。
そしてその後、会見場の外でチームメイトに胴上げされ、満面の笑みを浮かべていました。
会見で山田選手は「まさか3位で呼ばれると思っていなかったので、びっくりした。小さい頃から夢見ていたプロ野球に挑戦できて本当に良かったと思う。この2年間、甲子園で14試合戦い、あの舞台を本拠地としているチームに指名されてまた野球ができるのは運命かなと思う」と喜びを話しました。
そのうえで、「阪神は力もあり、ファンも熱い、良いチームだと思う。巨人の菅野投手のように、日本を代表する投手と戦いながら、日本一に貢献できるプレイヤーになりたい」と意気込みを話していました。

【須江監督「甲子園が似合う」】
仙台育英高校の須江航監督は「甲子園が似合う男。まさに甲子園の申し子だと思う。阪神での活躍が楽しみだ」と山田選手の阪神からの指名を喜んでいました。
その上で「プロ野球で長く続けるのは難しいこと。阪神には熱烈なファンも多く、東北出身者には、厳しく感じるかもしれないし、いつも順風満帆にはいかない。でも、うまくいかないたびに、敗者復活戦だと思いながら、1000試合、2000試合、長くプレーできる選手になってもらいたい」とエールを送っていました。