“読書の秋” 約4万冊集めた古本市始まる 仙台の老舗書店

仙台市の老舗書店では「読書の秋」の時期となり、さまざな本に出会ってもらおうと、20日から各地の古書店が参加し、およそ4万冊の古本などを集めた古本市が始まりました。

ことしで3回目となったこの古本市は、仙台市青葉区の老舗書店「金港堂本店」を会場に企画されたもので、会場の2階のフロアには県内を中心に、福島・山形の合わせて13の古書店が参加しておよそ4万冊の古本などが出品されています。
このうち「大郷土本フェア」と題して東北地方に関連する本を集めた古書店では、東北出身や在住の作家の文芸書や、仙台の方言をまとめた辞典などが出品されています。
また、各店舗のおすすめの本を紹介するブースのほか、絵本や漫画、それに専門書や江戸時代の古書など多様な本が一堂に集まっていて、訪れた人は手に取ってじっくりと選んでいました。
仙台市の80代の男性は「毎回いい出会いがあるのでおもしろいです」と話していました。
企画した古書店の店主、前野久美子さんは「初日ということもあり、オープン前から並んでいる人もいて、古本市への思いを感じうれしい気持ちです。秋の涼しい時期に古本と出会って、よい時間を過ごしてもらいたい」と話していました。
この古本市は11月19日まで開催されています。