遭難者の3分の1は9月〜11月に 県警が救助訓練

秋の行楽シーズンを迎え、登山者の遭難に備えようと、宮城県警の救助隊が12日、遭難者の救助訓練を行いました。

宮城、秋田、岩手にまたがる「栗駒山」の宮城県側の登山口から始まった訓練には、宮城県警の山岳遭難特別救助隊の隊員、およそ20人が参加しました。
訓練は、登山者が遭難で低体温症になり、自力で歩くのが困難な状態で救助を求めているという想定で行われました。
隊員たちは遭難した人を救助する際、健康状態を把握するため、表情や顔色の変化を見ながら運ぶことや、遭難した人が不安にならないようこまめに声かけをすることなどを確認していました。
また、隊員たちは紅葉を見に訪れた登山者に対し、チラシを配って遭難への注意を呼びかけていました。
警察によりますと、去年、県内の山で遭難した人は30人で、その3分の1にあたる10人が9月から11月までの間に遭難したということです。
山岳遭難特別救助隊の隊員で県警察本部地域課の川田順一課長補佐は「これからは日が暮れるのが早くなるので、余裕を持った登山計画を立ててほしい。万が一、道に迷ったら来た道を戻るなど、冷静に判断してもらいたい」と話していました。