戊辰戦争 開始から155年 仙台藩士らを慰霊

旧幕府側と新政府軍が戦った戊辰戦争の開始からことしで155年になります。
この戦いで亡くなった仙台藩士などの慰霊祭が仙台市で開かれました。

仙台市青葉区の「瑞鳳殿」で開かれた慰霊祭には、仙台藩にゆかりのある人たちなどおよそ30人が参加しました。
1868年に京都で始まった戊辰戦争では、会津藩を討とうとする薩摩、長州を中心とする新政府軍に対し、仙台藩をはじめとする東北の諸藩は同盟を結んで戦いましたが、激しい戦いの末、敗れました。
その後、1877年に仙台藩の初代藩主、伊達政宗をまつった瑞鳳殿の敷地に伊達家と旧仙台藩士が出資して、戦いで亡くなった藩士や犠牲になった民間の人の慰霊碑が建てられました。
参加した人たちは、慰霊碑の前で一人ひとり手を合わせて焼香し、亡くなった人の霊を慰めていました。
式典を主催した団体の代表で登米伊達家16代当主の伊達宗弘さんは「ひとつの時代を作るために、それぞれの時代で多くの犠牲を払ってきたことをたくさんの人に知ってほしい。ふるさとの歴史や文化がどのような経緯をたどってきたのか今後も伝えていきたい」と話していました。