楽天 CS進出かけロッテと最終戦へ ファン“勝って”

プロ野球パ・リーグの楽天は10日、レギュラーシーズンの最終戦をロッテと本拠地の仙台市で対戦します。
お互いに、勝てばクライマックスシリーズ進出が決まる大一番となります。

ここまで楽天は70勝70敗2引き分けの4位で、対するロッテは69勝68敗5引き分けで3位と、0.5ゲーム差となっていて、シーズン最終戦の10日夜の試合に勝ったチームがクライマックスシリーズに進むことになります。
9日の試合が雨で中止となった楽天の選手たちは、10日午後2時ごろからグラウンドで練習を行いました。
ホームラン26本でリーグトップに並ぶ浅村栄斗選手は、ロッテの先発、小島和哉投手と同じ左投げのバッティングピッチャーを相手に逆方向に大きな当たりを見せていました。
スライドで先発登板する則本昂大投手は、今シーズンロッテ戦の防御率が2.08と安定していて、引き締まった表情でキャッチボールなどで登板に備えていました。
石井一久監督は「大事な試合を前に、みんなが勝つことを意識してやってくれている」と話していて、クライマックスシリーズ進出に向けて負けられない試合となります。
NHKでは、楽天対ロッテの試合の模様をBS1で生中継する予定です。

【ファンからCS進出へ期待の声】
プロ野球、楽天のレギュラーシーズン最終戦を前に仙台市の本拠地、楽天モバイルパーク宮城に訪れたファンからは、試合に勝ってクライマックスシリーズ進出を期待する声が聞かれました。
このうち、仙台市内の20代の女性は「試合が楽しみです。選手が力を発揮できるように応援するので、勝ってクライマックスシリーズ進出を決めてほしいです」と話していました。
また、東京から訪れた40代の男性は「先発の則本投手には初回から全力で飛ばしてもらって、クライマックスシリーズの先の日本一まで行ってほしいです」と話していました。

【小早川毅彦さんに聞く勝負のポイント】
プロ野球、楽天が10日夜、勝てばクライマックスシリーズ進出が決まる大一番に臨むのを前に、NHKプロ野球解説の小早川毅彦さんが、試合の序盤にチャンスを作って得点することが勝負のポイントになると話しました。
最終戦となる143試合目でクライマックスシリーズを争う展開となったことについて、小早川さんは「今シーズンの集大成という試合がここに来た。勝てば3位以上のAクラスでクライマックスシリーズに進出して、可能性とすれば日本シリーズの優勝もつかみ取れる。きょうの1試合にはたくさんのことが詰まった楽しみな試合だ」と話しました。
そして、ロッテ先発の小島和哉投手の攻略について「いい左投手なので、右バッターがしっかりと対応することが大事だ。小島投手は立ち上がりが課題なので、ゲーム序盤にチャンスを作って崩れそうなイニングを逃さずにものにすることが大事だ」と指摘しました。
そのうえで、楽天打線のポイントについては「調子がいい浅村選手の前を打つ1、2番の出塁が重要になると思う。中心バッターはもちろんだが、その前後の選手もつなぐ意識が大一番では大事になる」と話しました。
そして、勝敗の行方ついては「これだけの大一番になると、どちらのチームにも可能性があるので、勝敗を予想することは難しい。ただ、チャンスはそんなにないと思う。少ないチャンスが訪れたときに、どういう形で点を取るかだ。点を取れないと厳しくなるのではないか」と話していました。