中学校教諭が生徒116人分成績データなど誤送信 仙台
27日、仙台市の中学校の教諭が生徒116人分の名前や成績などが入ったデータを別の教諭にメールで送ろうとした際、アドレスを間違えて別の人に送っていたことが分かりました。
仙台市教育委員会によりますと、太白区の中学校の50代の学年主任の教諭が27日、けがで出勤できなくなった別の教諭に、自宅で作業ができるようにと生徒の名前や成績のデータが入った資料をメールで送ろうとした際、アドレスを間違えて別の人に送ったということです。
28日、教諭がミスに気づいて校長に相談し、アドレスの持ち主にメールで謝罪したうえ、データの削除を求めましたが、これまでに返信がないということです。
データには、2年生116人分の理科の中間・期末テストの点数が入っていて、こうした生徒の個人情報をメールでやりとりすることは禁止されていましたが、いずれの教諭も十分に認識していなかったということです。
現時点で情報流出による被害は確認されていませんが、中学校は29日、生徒に対して直接謝罪し、保護者にも経緯の説明と謝罪の文書を配布しました。
また、仙台市教育委員会は、すべての市立の学校と幼稚園に対して今後、情報管理の徹底を求める通知を行うことにしています。
仙台市教育局の松川真也次長は「生徒や保護者に多大なご心配をおかけし、お詫び申し上げます。2度と起こらないように再発防止の徹底に努めます」と話しています。