東北地方の景気判断 1年4か月ぶり上方修正

日銀仙台支店は今月の東北地方の景気について「個人消費が回復するなど持ち直している」として、1年4か月ぶりに判断を上方修正しました。
25日、日銀仙台支店は定例の記者会見で東北地方の景気判断を発表しました。

このなかで「個人消費」はことし5月以降の「ゆるやかな回復」から「回復」に上方修正され、新型コロナの5類移行による宿泊業界や飲食業界の業績改善に加え、ことしの夏の厳しい暑さによる家電量販店などでの売り上げの上昇や、各地の夏祭りによる観光客の増加などが理由として上げられるとしています。
こうしたことなどから日銀仙台支店は「個人消費が回復するなど景気が持ち直している」として、1年4か月ぶりに景気判断を上方修正しました。
一方「生産」は食料品や輸送機械などは持ち直しているものの、半導体関連の生産が横ばいの状態が続いているとしています。
日銀仙台支店の岡山和裕支店長は「物価やエネルギー価格が高騰するなかでも、個人消費が回復しつつある。一方で、今後も動向に変化がないか詳しく注視していく必要がある」と話していました。