東北大学植物園のクラウドファンディング 1000万円突破

東北大学の植物園は学術的に価値のある植物標本を管理する資金が危機的状況にあるとしてクラウドファンディングを始めましたが、開始から2週間足らずで当初の目標額を大きく上回る1000万円以上が集まっています。

仙台市青葉区にある東北大学植物園は、NHKの連続テレビ小説「らんまん」の主人公のモデルとなった植物学者・牧野富太郎が採取した植物など70万点ほどの貴重な植物標本を管理しています。
これまでは大学関係者の寄付金をもとに年間100万円ほどで標本の保管庫を管理してきましたが、その資金が底をつき、危機的状況にあるとして9月11日から、クラウドファンディングを始めました。
開始から2日ほどで当初の目標額である400万円を突破し、その後、9月22日には、目標額を大きく上回る1000万円以上の資金が集まっています。
植物園は集まった資金を標本がカビなどで劣化しないための除湿機の購入費や標本をデジタル化するための費用などに充てたいとしています。
東北大学植物園の牧雅之園長は「こんなにも集まるとは思っておらず、とても感謝しています。集まった資金で長期間、標本の維持ができるとともに、安定的な財政基盤を確立させていきたい」と話していました。
植物園では当初の予定通り11月9日まで募集を続けることにしています。