石巻の木工職人が陸前高田の幼稚園に積み木やベンチを寄贈

石巻市の木工職人の男性が東日本大震災のあと、子どもの遊び場で使われていた木材を積み木やベンチに作り替え、岩手県陸前高田市の保育園に寄贈しました。

寄贈したのは、石巻市の木工職人、遠藤伸一さんで、29日、陸前高田市内の保育園にみずから製作した積み木やベンチを届けました。
震災の津波で3人の子どもを亡くした遠藤さんは「虹の架け橋」と名付けて子どもたちが遊べる木製のモニュメントを作る活動を続けていて、震災から4年後、陸前高田市内の交流施設にも提供していました。
その遊び場が役目を終えておととし解体されたことから、その木材を材料に今回、積み木やベンチに作り替えました。
積み木は、木の質感がよく感じられるヒノキなどで作られ、子どもが口に入れても危険がないように天然のオイルが塗られています。
子どもたちはさっそく積み木でタワーを作って遊んだり、ベンチに座ったりしていました。
遠藤さんは「子どもたちがたくさん遊んでくれたモニュメントが解体されたあとも、思いがつながれているようで感謝しています。子どもたちが笑顔になってくれて、ただただうれしいです」と話していました。