トリチウム 飲料水・食品で国際機関が示す基準は

飲料水や食品に含まれるトリチウムの規制基準、実は日本にはありません。

これについて国は、トリチウムは体内に取り込んでも蓄積したり、濃縮されたりしないためだとしています。
一方、東京電力は今回の処理水の放出にあたってトリチウムの濃度を1リットルあたり1500ベクレルを下回る程度に薄めて放出する計画です。
これは、国が設けたトリチウムの環境への放出基準1リットルあたり6万ベクレルの40分の1、また、WHO=世界保健機関が示す飲料水の基準の1万ベクレルの7分の1程度にあたる水準です。
また食品については、消費者の健康保護などを図る国際機関の「コーデックス委員会」がガイドラインで安全の基準を定めており、乳幼児用のミルクなどを含む食品では1キロあたり1000ベクレル、それ以外の一般の食品では1キロあたり1万ベクレルが基準とされています。