詐欺被害防止へ 警察がコンビニ店員対象に声かけマニュアル

コンビニエンスストアなどで電子マネーを購入させ、その番号を送らせる手口の詐欺の被害をなくそうと、岩沼警察署は客への声かけなどの対応マニュアルを作成し、管内のコンビニに協力を呼びかけています。

警察によりますと、県内では『パソコンがウイルスに感染した』とうその表示で不安をあおり、サポート料金の名目で電子マネーをコンビニなどで購入させて、その番号を送らせる手口の詐欺の被害が増えているということです。
こうしたなか、岩沼警察署はコンビニ店員を対象にした客への対応マニュアルを独自に作成し、協力を呼びかけています。
マニュアルは6ページの冊子で、一度に高額の電子マネーを購入する人や、電話をしながら購入しようとする人など、だまされている人の特徴が紹介されています。
また、こうした客に「詐欺ではないか」とたずねる前に「警察から指導されている」などと前置きすることなど具体的な声のかけ方についても記載されています。
市内のコンビニでは先月、このマニュアルをもとに店員が6万円分の電子マネーを購入しようとした客に声をかけて被害を未然に防いだということです。
この店舗のオーナーは「冊子をもらったやさきのできごとだったので店員もすぐに気がつくことができた。今後も客がだまされないよう声をかけたいです」と話していました。
岩沼警察署の佐藤淳生活安全課長は「電子マネーの購入目的を自然に聞くなど詐欺の可能性があるか確認してほしい。マニュアルを定期的に確認して活用してほしいです」と話していました。